職業訓練では、専門的な授業だけおこなわれるわけではありません。
ビジネスマナーなどの業務に必要な知識を学んだり、就活をサポートするための授業もあります。
わたしは正社員への転職経験がなかったのでかなり当てにしていたのですが、結果は期待ハズレでした。
今回は、職業訓練の就職支援の内容と期待ハズレだった3つの理由についてお話します。
就職支援とは?
職業訓練では専門科目のほかに、就職に必要な知識を学んだり、就職をサポートするカリキュラムがあります。
その内容は大きく、職業能力基礎と就職指導の2つに分けられます。
職業能力基礎
どの職場でも必要となるような基本的な知識を習得します。
・ビジネスマナー
・職場でのコミュニケーションの取り方
・社内、社外文書の書き方
・プレゼンテーション技法
・電話応対 など
就職指導
早期就職を実現するためのサポートがあります。
・履歴書、職務経歴書の作成指導
・面接指導
・キャリアコンサルティング
・求人紹介 など
訓練校によって違う!
就職支援は、大枠としては今説明したような内容になりますが、訓練コースによって、時間数やカリキュラムは異なります。
そのため時間数があまりに少ない学校では、結果として形だけになってしまうケースもあります。
期待ハズレだった3つの理由
それでは、期待ハズレだった理由を見ていきましょう。
理由① たった1日では習得できない
わたしの受けた訓練では、ビジネスマナーや職場でのコミュニケーションの取り方についての授業がありました。
授業ではテーマを与えられ、数人で話し合う形式のグループ学習です。
この授業に予定されていた時間は6時間、つまりたったの1日です。
確かに、短い訓練期間の中で、専門科目以外に1日も時間を割けば十分だとは思います。
しかし、マナーやコミュニケーションは1日で身に付くつくものではありません。授業の内容はとても浅く、授業を受けても受けなくてもあまり変わらないような内容でした。
理由② 持ち時間は1人15分
訓練校には専門のキャリアコンサルタントが在席していて、就職支援の授業はその方々がおこないました。
就職支援の授業は月に1度のペースで、トータルで3日間です。
3回目の授業では、キャリアコンサルタントと個別に面談がありました。
約20名いるわたしのクラスでは、持ち時間は1人あたり15分。これだけで1日が終わってしまうのです。
15分では大したことは話せません。面談の中身は、現況の確認と就活についての簡単なアドバイス程度で、サポートとは程遠い内容でした。
理由③ 添削指導がない
わたしは正社員への転職経験がなかったので、訓練では応募書類を作成する段階から、丁寧なサポートを期待していました。
しかし実際にはハローワークでもらったのと同じ資料が配られ、資料を一緒に読みながら簡単な説明があるだけでした。
残りの時間は各自で書類を下書きし、授業は終わりです。
実質、書類を作成する時間を与えられただけで、添削やサポートは全くありませんでした。
根本的な原因は時間が少ないこと

ここまで、職業訓練の就職支援が期待ハズレだった理由を3つお話してきました。総じて原因は、就職支援のための時間が少ないために、授業が形だけになってしまったことです。
職業訓練では、専門科目と就職支援の2本柱を短期間でおこなうため、時間に余裕がありません。
しかし就職については、もう少し訓練校からのバックアップがあると思っていたので、期待ハズレな結果となってしまいました。
また添削指導については、個人情報の関係で個々の履歴書や職務経歴書を回収することができないそうです。
どう活用するかは自分次第
授業としての就職支援が不十分であったことは確かですが、それでも自分次第で訓練を活用することも可能です。
と言うのも、わたしは授業外でキャリアコンサルタントに個別に相談しました。
訓練は授業が全てではありません。
希望すれば履歴書や職務経歴書の添削指導もしてもらえます。自分だけの視点では気づかないようなことを指摘してもらえるので、とても参考になりました。
訓練校側も、早く就職してもらいたいのが本音です。就活のために協力を求めればきちんと応えてくれる環境はあるので、どのように活用するかは自分にかかっています。
まとめ
わたしの受講した訓練は他校と比較しても、就職支援に充てる時間は少ない方でした。訓練校によって、カリキュラムは異なりますが、同じくらいの時間数ではどの訓練も似たようなものでしょう。
しかしそんな中でも、やる気さえあれば応えてくれる環境ではあります。わたしのように、もし就職活動に不安があれば、職業訓練を積極的に活用するのも1つの方法です。
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