たまに誤解している人がいるのですが、職業訓練の講師はハローワークの職員ではありません。
多くの職業訓練は、都道府県が民間の教育機関に委託し運営されています。なので講師はその教育機関の職員、つまり、専門学校の先生です。
職業訓練の質は、良いも悪いも講師の腕にかかっています。
無料で受けられる訓練ですからぜいたくは言えませんよね。だから正直、はじめは期待していませんでした。
今回は職業訓練校の講師についてご紹介ます。
講師はほとんどアルバイト
これは学校によって全く違うかもしれませんが、わたしの通っていたコースでは、ほとんどの講師が非常勤、いわゆるアルバイトでした。
科目によって講師が違っていたので、講師の人数は全部で7名。
普段はその専門学校の生徒や別の学校で教えていたり、講師とは別の仕事をしていたりと、さまざまな人がいました。
勝ち残ってきたプロの講師陣
「アルバイトなの?」ってびっくりする方も多いかもしれませんが、これは利点の方が大きいと言えます。なぜなら、教え方の上手な講師が多かったからです。
その裏にはやはり、非常勤講師という側面が大きく影響しています。
訓練の修了時にはアンケート調査があって、講師は訓練生から評価を受けます。評価が悪いと担当の授業時間を減らされたり、ひどいとクビになってしまいます。厳しい世界ですね。
だから今教えている方々は、戦いに勝ち残ってきたプロの講師陣なのです。正直、中には「イマイチだな…」という講師もいましたが、相性もありますからね。タダで受けられることも考えれば、十分な内容でした。
熱い!
クビがかかっているからかもしれませんが、先生方は大変熱心でした。
教え方の技量には差はありますが、どの先生も質問には丁寧に答えてくれました。
生徒のやる気には100%で応えてくれて、授業内容をちゃんと理解させようという気持ちが伝わってくるものでした。
中には資格試験にとても精通している先生もいて、頼りがいがありました。
個性的な人ぞろい

職業訓練の講師には、変わっている先生が多かったです。
高校生ころに通った某予備校でも感じましたが、講師というのは人気商売だからか個性的な人が多いですね。
授業そのものも分かりやすかったですが、ときには雑談を交え、うまく生徒の集中力を切らさずに授業をしてくれました。1日中おなじ科目を勉強するで、生徒のモチベーションを保つことは本当に大事なことなんです。
事前に覚悟すべきこと
意外とこれを受け入れられない人が多かったように思います。
それは、年下に教わる可能性があるということです。講師の年齢は30代~50代、男性も女性もいました。受講生の年齢もさほど変わりません。だから自分よりも年下が講師をしていることも十分にありえるのです。
例えば会社で管理職に就いていた方は、年下に教わるとこに抵抗ありませんか?
同じクラスに、年下の講師に突っかかるように質問していた人がいました。講師もプロなので淡々と答えていましたが、見ていて気持ちの良いものではないですね。しばらく教わる側から離れていると、思いのほか苦痛に感じるのかもしれません。
まとめ
職業訓練は無料で受けられる訓練ではありますが、講師の方々はとても熱心に指導してくれました。
20人ほどの小さいクラスなので、授業は和気あいあいと楽しく進んでいきます。
授業を受けるのは何十年ぶりという人も多いですが、初心に帰って謙虚な気持ちで訓練を受けたいですね。
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