職業訓練は、申し込みさえすれば通えるものだと思っていたのですが、実際には企業の採用試験さながらの選考があります。
地域によって違いはありますが、わたしの応募した愛知県をはじめ筆記試験と面接がおこなわれる所は多いです。
「筆記試験」や「面接」と言われると一気に不安になる人は多いでしょう。わたしの選んだコースは定員に対して希望者も多かったので、当日はかなり緊張しました。
今回は、職業訓練の選考方法についてお話します。
選考(適性検査)の流れ
まずは簡単に、選考の流れをみていきましょう。
午前中いっぱいかけて行われる
選考は自分の応募した職業訓練校で実施されます。
当日は10時スタートで、説明→筆記試験→面接→終わった人から解散という流れでおこなわれました。
面接の順番が遅い人だと、お昼までかかっていました。
希望者が多ければ抽選
希望者が定員よりも多いと、合格者の中から抽選がおこなわれます。こればかりは運ですからどうしようもないですね。
実際にわたしの応募した訓練では、希望者が定員の20名を超えていたので、選考のときにクジ引きもしました。
合格発表
適性検査、抽選を経て合格者が決定します。
合否発表は、選考の約1週間後に郵送されてきました。
筆記試験はどんなもの?

筆記試験の概要をみてみましょう。
訓練校のオリジナル問題
筆記試験で出される問題は、それぞれの訓練校によって違います。わたしが受けたコースでは、以下のような内容でした。
✓小・中学校レベルの数学(算数)
✓漢字の読み書き
✓ビジネス関連の常識問題
事務系のコースだったためか、ほとんどが一般常識的な問題でした。制限時間は30分です。
訓練校によっては、訓練内容に沿った専門的な問題も出されるかもしれません。
合格ラインと難易度
ほとんどの学校で、合格ラインは3割~5割くらいと低めに設定されています。
中には難問もあったので、満点は取りにくいかもしれませんが、それほど難しい試験ではありませんでした。合格ラインから考えても、8割~9割の人が合格できる内容です。
合格ラインさえ超えればOK
試験と言われると「良い点を取らなきゃ!」と意気込む人もいますよね。
もちろん決して悪いことではないのですが、職業訓練の選考では合格ラインさえ超えれば大丈夫です。
なぜなら、抽選方法を思い出してみてください。合格者が定員を超えた場合は、合格者の中から抽選で受講者を決定します。
つまり、合格ラインさえ超えれば、点数に関係なくみんな同じ土俵に立つのです。
筆記試験のねらい
筆記試験は「とびっきり難しくして、みんなを落としてやろう」というものではありません。
職業訓練に通ってから、授業に着いていけなくては困ってしまいますよね。
そのため、「この訓練を受けるには、最低限これくらいの学力は必要だろう」というねらいで作成されています。つまり、多くの人が合格圏内に入る難易度に設定されていということです。
面接試験はどんなもの?

5人一組の集団面接
わたしの応募した訓練では、希望者が多かったためか、5人一組の集団面接でした。
面接官は訓練の責任者の男性と、アシスタントの事務の女性の2名です。
時間は一組あたり、20分~30分くらいでした。
ただ面接官の地雷を踏んで、それ以上に長くなってしまった組もありました。
合格ライン
面接の合格ラインは、筆記試験よりも高く設定されていて、だいたい5割~6割以上を合格とする学校が多いです。ただ面接については採点基準が不明なので、あくまで目安になります。
面接のねらい
面接についてはポイントを抑えておけば、合格ラインに達するというのが、実際に試験を受けた感想です。
面接で問われたことは、志望動機や就活スケジュールなど、どの訓練校でも聞かれるであろう内容です。
このような質問から、就職の意思・訓練に通う意思を確認するものでした。
情報収集が大切
職業訓練の募集案内には、「筆記試験と面接がある」とは記載されていますが、それ以上のことは分かりません。
そこでオススメしたいのが、訓練校が実施している説明会に参加することです。
説明会は、職業訓練の申し込み期間中に、それぞれの訓練校が開催するものです。訓練についての説明はもちろんですが、選考方法についても詳しく教えてもらえました。
まったく知らずに選考会場に行くのと、ある程度わかって心構えをして臨むのとでは、緊張度合いはだいぶ違います。
選考当日までに対策ができることもあるかもしれないので、ぜひ利用してみてください。
人気コースは避けるべき?!
職業訓練に通う目的は人それぞれです。もちろん勉強して就職につなげたいという人もいますが、中には失業手当の延長が目当ての人もいます。
わたしの応募したコースは希望者が多かったものの、運良く抽選に通ったわけですが、倍率がもっと高ければ落ちていた可能性もあります。
ハローワーク職員からの情報では、医療事務や一般事務を対象としたコースは人気が高いそうです。
あとは訓練施設の知名度も大きく影響します。大手の専門学校が実施している訓練は人気があります。また交通アクセスの良い学校も人が集まりやすいとのことです。
人気のあるコースを選ぶと、試験には合格できても抽選で落ちてしまう可能性が高くなってしまうので、コース選ぶ際の一つの基準にすると良いでしょう。
まとめ
職業訓練の適性検査は、それほど難しいものではありませんが、ある程度の対策と心構えは必要です。
そのためには訓練校での説明会に参加したり、ハローワークの訓練担当の方に聞いてみても良いでしょう。
また、インターネットでは色んな方の意見や体験談を見ることができるので、情報収集をしておくと安心ですよ。
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