職業訓練の募集案内を見ていると、ちょっと目を引く言葉。
「テキスト代はすべて自己負担です。」
失業手当・交通費・昼食代がすべて支給される職業訓練の中で唯一、自分で支払うお金です。
「と言っても、テキスト代なんて数千円でしょ?」と思う方もいるでしょう。
わたしは、テキスト代に15,000円を支払いました。失業中にはけっこうイタイ出費です。
今回は職業訓練で使うテキストについてお話していきます。
3ヶ月間で10数冊も使用
職業訓練で使用するテキストは、すべて市販の参考書や問題集でした。本屋さんで売っているのと同じものです。
授業は、基本的にテキストに沿ってすすめていくスタイルです。
わたしの受けた訓練では、専門科目は全部で8科目ありました。テキストはその科目ごとに違うものを使うので、合計で10数冊にもなりました。
積み上げられた10数冊のテキストを前にすると、「本当に3ヶ月でこんなに勉強するの?」と圧倒される量でした。独学ではなかなかできない量です。
職業訓練で唯一の自腹

わたしの通っていたコースでは、テキスト代は15,000円、訓練の初日に現金で一括購入でした。
唯一の自腹とはいえ、失業中の出費としてはけっこう苦しいです。しかし反対に、「これだけ支払ったのだから頑張らないわけにはいかない!」という気にもなりました。
他の訓練コースの案内をみても、ほとんどのコースが10,000円~15,000円の間です。座学が中心の訓練では、同じくらいのボリュームでしょう。
ただ、テキストは初日にすべて購入するので、早期に就職が決まって途中退校した人は「お金がもったいなかった」と嘆いていました。
訓練後にも使えるクオリティ
15,000円を支払ってテキストを買ったわけですが、クオリティの高いものが多かったです。
職業訓練で使用するテキストは、過去の訓練生や講師の意見が反映されて選ばれています。訓練が終わってからでも、独学で十分に使える内容のものばかりでした。
例えば簿記のテキストについて言うと、実際にわたしは日商簿記2級の試験を訓練で使っている参考書と問題集で合格しました。このことからも、質は良いものだったといえます。
まとめ
訓練の初日に15,000円を支払って、「けっこう高いな」と感じていたテキスト代ですが、訓練が終わってみると「頑張るにはこれくらいの出費も必要だった」と感じています。
もちろん金額の問題ではないですが、社会人になってからあれだけの量を短期間で勉強できる機会はなかなかありません。
しかも訓練では、プロの講師による解説が付いてくるわけですから、総合的にも決して高い金額ではありませんでした。
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