試験前に読んでほしい!簿記検定に落ちる意外な原因とは?

資格・簿記

近年、日商簿記の合格率は3級が40%台、2級が10~20%台です。
裏を返せば、半数以上の人が試験に落ちているということです。

勉強不足、計算ミス、時間が足りない…試験に落ちる理由はさまざまです。中には、自己採点では合格しているハズなのに、なぜか不合格だった人もいるでしょう。

今回は、実際に簿記検定の採点をしている先生から聞いた、落ちる意外な原因についてお話します。

日商簿記とは?

日商簿記検定は、日本商工会議所が主催している資格試験です。

経理や財務以外にも、ビジネスの基本知識として企業に広く評価されている人気の高い資格の一つです。

これを読んでいるのは、日商簿記の3級や2級を受験する予定の方が多いでしょう。

解答方法は記述式

資格試験にはマーク式を採用しているものも多いですが、日商簿記は語句数字を解答用紙に記入する形式です。

合格ラインは7割

3級・2級それぞれ120分の試験を行い、100点満点で70点取れば合格です。
つまり、30点まで落としても良いということです。

それでは、実際にあった事例をご紹介します。

ケース① 漢字の間違い

あなたは「預り金」という文字を書けますか?簿記の勘定科目の1つです。

恐らく「そんなの書けて当たり前だ」と思った方が大半でしょう。しかし、本当に正しく書けているでしょうか?

日商簿記は、大問が5つあり第一問目は仕訳、つまり勘定科目を書く問題です。

「預り金」に話を戻すと、この「預」という漢字、「予」と書くところが「矛」となっている解答が実際にあったそうです。

“ただの漢字の間違いか…”と思った人も多いでしょう。しかし、事の大きさから言うと、”ただの間違い”では済まされないのです。

12点の大失点!

預という字は「預り金」だけでなく、「普通預金」「当座預金」にも使われる頻出の漢字なのです。

例えばわたしが受験した回では、第一問の仕訳の問題で、預という漢字は3ヶ所に使われていました。

点数にすると4点✕3ヶ所=12点です。つまり、「預」という字を間違えただけで12点の失点につながってしまったのです。

合格ラインは100満点中70点ですから、12点の失点はかなりの痛手です。

「預かり金」も間違い

第一問の仕訳の問題は、勘定科目を語群から選ぶ形になっています。漢字を間違ってはいけないのは当たり前ですが、送り仮名も語群にあるそのままの状態で記入しなくてはいけません。

したがって「預かり金」も間違いになります。

漢字の間違いで言うと、「貸」が「賃」になっていたり、棒「一」が1本多い、点「、」点が多い少ないなど、間違いの可能性を挙げればキリがありません。

ケース② 略字

例えば、売掛金を「売カケ」、当座預金を「当」など、勘定科目を省略して書くことがあります。

勘定科目は答案用紙に記入するだけでなく、計算途中の下書きでも頻繁に書く機会があり、時間を効率的に使うのにオススメの方法です。

ところが、簿記検定の採点をしている先生の話では、その略字を試験本番でも使用してしまう人が実際にいるそうです。

もちろん、その略字はマイルールですので試験では通りません。意味が通じれば良いというものではないので、本番では正しい勘定科目を正確に書くことが求められます。

いつものクセで思わず書いてしまうこともあるかもしれませんので注意しましょう。

自分では気が付きにくい

これらのケースでは、本人は漢字の間違いや略字が原因で点数を失ったことを知りません。もしかしたら、自己採点では合格だったにもかかわらず、実際には落ちてしまった可能性もあります。

ここまで記事を読まれた方も、「自分には関係ない」「漢字くらい正しく書ける」と思った方が大半であるように、自分ではなかなか気付かないものです。

学生であれば、テストや提出物で指摘される可能性もありますが、社会人の独学ではどうでしょうか。誰も教えてはくれません。

簿記で使う言葉は、普段は使い慣れない言葉もあります。気が付かないところで思い込みで書いているかもしれません。


答案用紙は返却されない

合格発表は、合格者の受験番号が開示されるだけで、答案用紙は返って来ません。

そのため、漢字の間違いや略字などの記入ミスが原因で落ちてしまった人は、その理由を知ることはないのです。

そして、次の試験でも同じ間違いをしてしまい、また不合格になってしまうことも十分にあり得ます。


まとめ

今回ご紹介したケースは大げさに聞こえるかもしれませんが、どちらも実際にあった話です。

現実に、このような間違いが原因で貴重な点を失っている人が、全体の数%存在するということです。

そして残念なことに、そのことが原因で不合格になってしまう人も少なからずいます。

自分に限ってそんなことはないとお思いの方も、これを機に一度見直してみてはいかがでしょうか。

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